知らないのはNG。室内犬の椎間板ヘルニア予防4選

 

『犬がソファーから飛び降りている』
『床はフローリング』

 

もし、このような生活環境で愛犬を飼っているなら、 椎間板ヘルニアのリスクがとても高くなります。

 

椎間板ヘルニアは人間だけの病気ではありません。

犬にとっても身近な病気です。

犬を椎間板ヘルニアにさせないためには、腰の負担を軽減する環境と対策をしましょう。

 

このサイトでわかることは、

椎間板ヘルニアの予防法

椎間板ヘルニアになる原因

・愛犬が椎間板ヘルニアになると、どうなるのか?

椎間板ヘルニアの治療方法と治療費のおおよその平均



椎間板ヘルニア対策を知らなければ、愛犬が衰弱していくのをみることになるでしょう。

予防もできず、愛犬がヘルニアになったのにも気が付かないからです。

 

対策を知れば、椎間板ヘルニアにならない確率が増えます。

椎間板ヘルニアにならなければ、手術代もかからず、愛犬も快適に老後を過ごせるでしょう。



この記事は室内で

ミニチュアダックス

・ビーグル

シーズー

の3種類がとくに、椎間板ヘルニアになりやすいといわれています。

 

参考

CiNii 論文 - 297症例の犬の椎間板ヘルニアの疫学的特徴に関する遡及的検討

https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010762077





この記事を書いている私は、犬を6年飼っています。



最近、推間板ヘルニア予防のためにドッグステップを購入しました。

8年経ってやっと推間板ヘルニアの予防について考えはじめたのは、老後に愛犬が快適に過ごしてほしいからです。

今からでも遅くありません。

愛犬のために、推間板ヘルニアについて知っておきませんか?

 

予防の基本は、腰の負担を減らす

 

ドッグステップを購入する

ドッグステップは腰への負担を軽減できるからです。

 

人間と同じく、犬も高いところから飛び降りて着地したとき、衝撃はとても大きくなります。

さらに、犬は膝の皿がないので、人間と比べて腰や背中に衝撃が伝わりやすい。

 

段差から飛び降りる習慣は、愛犬の腰や背中へダメージを蓄積させます。

ドッグステップを購入し、若いうちからドッグステップの使用を身につけさせてあげましょう。



床を滑らなくする

床には滑り止めのマットを敷いてあげましょう。

 

床が滑りやすいと、転ばないようにするので身体全体にものすごい力が入るからです。

その力が犬の腰や背中の負担になります。

 

くわえて、滑って転んでしまった場合、他の外傷が心配です。

たとえば、

・捻挫

・骨折

・打撲など

 

床が滑らなければ、椎間板ヘルニアだけでなく、他の負傷も予防になるでしょう。

 

愛犬の肥満を防止する

肥満を防止する理由は、関節や骨にかかる負担を少なくし、他の病気の予防になるからです。

 

具体的には、適正体重を心がけましょう。

 

適正体重は犬によって違い、骨格によっても違います。

獣医さんに適正体重を聞くのが確実でしょう。



肥満を防ぐには、バランスのとれた食事と運動(主に散歩)が必要。

 

しかし、地面の硬い場所で飛んだりはねさせたりしないでください。

コンクリートアスファルトでの運動は、背中や腰への負荷が大きいからです。



犬を横向きに抱っこする

 

背中と床が平行になる抱き方です。
片手は愛犬の胸の前あたりで支え、もう片方の手や腕で腰を支えます。

 

腰や背中に負担がかかりやすい抱っこに、縦抱きや仰向けの抱き方があります。

縦抱きとは、人間の赤ちゃんにする抱き方です。

仰向けの抱き方はお姫様抱っこで、同じく腰や背中へ負担をかけます。




推間板ヘルニアとは脊髄が圧迫され、痛みを感じる

椎間板ヘルニアは、推間板という軟骨(ゼリー状の骨)が本来あるべき場所から飛びだしてしまいます。

飛びだした先に脊髄(神経のあつまったもの)があると、脊髄を刺激します。

脊髄とは神経のあつまったもので、ちょっとの刺激でも痛みに繋がるものです。







推間板ヘルニアの原因は生活習慣と加齢、遺伝的要素の3つ

 

推間板ヘルニアは犬種によってなりやすさが違います。

犬は犬種によって、身体の構造が少し異なります。

その中で、背中や腰に負担のかかりやすい犬が

ミニチュアダックス

・ビーグル

シーズー

 

本項目では、犬の推間板ヘルニアの原因となる3つを解説します。

原因を知るのは、予防対策の理解を促し、椎間板ヘルニアの予防を助けてくれるでしょう。



腰や背中に負担をかける生活習慣

腰や背中への負担が推間板ヘルニアに繋がります。

負担は普段の生活習慣で蓄積されていき、ある日急に痛みがきたりします。

 

生活習慣病のようなものです。

たとえば、高いところから飛び降りている、床が滑りやすいところで生活しているなどが負担の蓄積に繋がります。

 

加齢で椎間板が変形する

 

変形した推間板が脊髄を刺激し、痛みを感じます。

 

推間板は線維輪と髄核で構成されていて、歳をとって変形するのは線維輪です。

線維輪が変形すると亀裂が入り、亀裂に髄核が入りこみます。

線維輪の亀裂の中に髄核が入りこむと、線維輪が押しあげられ、脊髄を刺激します。



遺伝

遺伝が原因の場合、軟骨異栄養症といわれます。

犬の遺伝子に、生まれつき異常があります。

 

遺伝子の異常により、本来ゼリー状の軟骨が、硬くなりやすいのです。

硬くなるのは髄核の部分です。

硬くなった髄核は線維輪に亀裂を入れ、線維輪から漏れだします。

その結果、脊髄を圧迫します。

 

人間ではFGFR3遺伝子の異常が原因。

しかし、犬の場合はまだ研究段階です。



推間板ヘルニアの症状

 

脊髄圧迫の度合いにもよりますが、

・四肢に麻痺

・歩行困難

・排泄のコントロールができなくなる

 

散歩ができないので、肥満や病気とストレスへ繋がり、最終的に寝たきりへ



治療法と治療費



内科と外科の2種類

どちらを選ぶかは、どれだけ椎間板ヘルニアが進行しているかで決まります。

推間板ヘルニアの重症度が高い程、回復率はどんどん低くなります。

 

内科的治療

痛み止めや消炎剤などの薬を投与し、安静に。

軽い麻痺はステロイドなどの内服薬で炎症を抑えます。

内科的治療は外科的手術に比べ費用も安いですが、再発率が高い

なぜなら、原因になった推間板が身体の中にあるままだからです。

 

外科的治療

 

原因となっている椎間板を取りだし、その後はリハビリで回復させます。

 

内科的療法に比べて再発率は低いものの、ゼロではありません。

その理由は、原因の椎間板を取りだしても、生活習慣がかわらなければ、他の推間板が損傷するからです。

麻酔や痛みといったリスクも内科的治療に比べておおいでしょう。

おおよその治療費

内科治療のみなら、犬一頭あたり、年間で平均5万6千円
外科治療の場合、およそ30〜50万円でした。



参考

・手術1回 入院6日 337,650円

犬の椎間板ヘルニアの症状・原因と治療法

https://hoken.kakaku.com/pet/dog_injuries/brain/tsuikanban/

 

・手術1回 入院7日 通院5日 252,800円

ミニチュア・ダックスフンドってどんな犬?
au-sonpo.co.jp/pc/pet_nashitype/miniaturedachshund/

 

・(検査代・入院代・治療費・手術費含む) 約28万円(税別)

椎間板ヘルニア

https://www.cdb.jp/medical/hernia.php

 

・外科的治療は30万円~50万円程度

ペット保険は「椎間板ヘルニア」を補償してくれる?
https://www.pets-station.info/jiten_Herunia

 

20~50万円

犬のヘルニア、種類や症状、治療法、対策まとめ。手術費用は?
https://er-animal.jp/pepy/2823#outline_3



愛犬の健康寿命を延ばし、穏やかな老後を

 

推間板ヘルニアの予防をきっかけに 愛犬の健康寿命に注目してみませんか?

老後を苦しそうにしている犬をみるのはつらくないでしょうか?

私はつらいです。

 

たとえば、推間板ヘルニアを発症してしまい、寝たきりになってしまえば、寿命も短いでしょう。

あなたと一緒に過ごせる時間が減ってしまいますよね。

せっかくあなたの元へきてくれたのだから、痛みや苦しみをなるべく感じさせたくはありませんよね。

若いころみたく元気いっぱいでなくても、穏やかにのんびりとした姿で家にいてほしいです。

 

とくに、推間板ヘルニアの生活習慣による予防は、飼い主のあなたにしかできません。

今日をきっかけに、愛犬の生活環境について、考えはじめてみませんか?